ホーム >  演奏者・講師プロフィール >  アタナス・ウルクズノフ

アタナス・ウルクズノフ
Atanas Ourkouzounov

1970年ブルガリア生まれ、フランス国籍を持つギタリスト、作曲家。ソフィアの名教師ディミター・ドイチノフのもとでギターを学び、その才能をアルノー・デュモンに見出されてフランスに移住。ギターを始めてわずか5年でパリ国立高等音楽院に入学を果たす。1997年、審査員全員一致の一等賞にて卒業。この卒業試験で自作曲を演奏し、審査員であったローラン・ディアンスより絶賛される。ブルガリアの民俗音楽に多大な影響を受け、ギターを始めると同時に作曲し始めたという生来の作曲家であり、イタリアのアレッサンドリアコンクール作曲部門、パオロ・バルサッキ作曲コンクール、ウルグアイのモンテビデオ作曲コンクールをはじめ、世界のコンクールに多数入賞、作品はカナダのドーベルマン、フランスのルモワーヌ、イタリアのズビニ・ゼルボニ、アメリカのメルベイなどより出版されている。演奏、作品の両面で福田進一、スコット・テナント、パブロ・マルケス、カルロ・ドメニコーニなど数多くの著名ギタリストから絶大な支持を得て、世界中のギターフェスティバルに招聘される。2003年イタリアのkleレーベルより自身の作品集を、2006年には福田進一氏プロデュースの「ヴァリエ」レーベルより日本デビューCD「レジェンズ」をリリース、その後はフルーティスト小倉美英とのデュオで「ムーヴメント」「ファルス・クラシック」(label H&S)を、また自身のギターソロの作品を集めた「オートポートレイト」(Doberman-Yppan)をリリース。トレードマークであるキャッチーで親しみやすいメロディーや強烈なブルガリアン・リズムはそのままに、より現代的、多元的で豊かな作風に変化した近年では、ギターを取り巻くより大きな室内楽編成に目を向け、2002年JTホール室内楽シリーズにて福田進一氏により室内協奏曲が初演、また2008年パリのアントニー・ギターフェスティヴァルで林 欣弘氏の委嘱により書かれたギターコンチェルトを自ら初演し、新境地を開いた。現在パリ市立13区モーリス・ラヴェル音楽院ギター科、室内楽科教授として後進の指導に情熱を注いでいるほか、世界各地でギター及び作曲のマスタークラスを行なっている。